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母の得意技

5月21日(金)

母の付き添いで京大病院へ

先々週、母から電話で今かかっている神経内科のドクターから
精神科に行けと言われた~~~と落ち込んでた。。
私は002.gif正気なのに・・・って思ったんだと思う~

「夜が眠れず、気分が良くない。」と訴えればドクターは
患者を精神科へ紹介するのは仕方ないかな。


「精神科と言うと悪いイメージがあるだろうけど
今はストレス社会で精神科に掛かるのもごく普通のこと!
うちの姑さんも通院してお薬もらってたし。
特に眠れるお薬とかは調節が難しいからね、
そのプロは精神科なんだよ。」となだめる。

少し気が楽になったみたいで、一旦はそれで話は済んだけど、
後日、受診に付き合って一緒に話を聞いて欲しい言うので
仕方ない!付き添うことにになった。


私が一緒に行くことで安心して、、、、今度はテンション上がる。
お昼は何食べる?と張り切りモード。。。015.gif
「西京漬けのお店はどう?、町家ランチ予約しておこか?!」って・・・
何時に診察が終わるか分からないのに、、、
このテンションには、021.gifちょっとイラッとする!



病院に到着すると、玄関で母が私を待ちながら
もう患者の女性と立ち話をしてた。
誰とでも直ぐに親しく話すのが得意な母。。。


診察室に呼ばれると、優しげなドクターと
医学生5名が同席。
薬学部もこの週からだけど、医学部も実務実習期間なんだな!


さて、診察!さすがやね!
精神科のドクターはとっても穏やかに話を聞いてくれる!
「初め精神科って聞かれて、、どう思われました?」と第一声。

「それでは、今一番困ってらっしゃることは、眠れないことですか?」
丁寧でゆったりとした口調で、何より傾聴の態度が素晴らしい!

たまにいる忙しげで高飛車な物言いのドクターとはエライ違い!


で、軽い睡眠薬をもらうことになった。
「毎日時間を決めて飲んでください。じゃぁ10時にしましょか?
10時になったら、用事を全部済ませてから飲んでください。
飲んでから動くとふらついたりして危ないですから、
枕元で飲むくらいにしてください。」って

「ハイ。わかりました。」と診察室から出てきたのに、


「やっぱり、、、10時は早いと思うわ~早すぎるなぁ~
もっと後で飲んでもいいな?!」と母。。

「時間はずらしても大丈夫だとは思うけど、、、診察室の中で
言いたいことは言わんな!聞きたいことはその場で聞かんなアカンやん~~~もぉ!」と
言ってると、、、診察室に同席してた医学生が1人廊下を歩いてきた。

「あ!さっき、診察室にいらっしゃった学生さんですよね?
母が今頃、、10時は早いし、時間を遅くして飲んでもいいかと
せめて11時とか言ってるんですが・・・・」と言うと

「じゃぁちょっとお待ちくださいね!」と、親切にも、
また診察室へ戻って行ってくれた。

そしたら今度はドクターが廊下に出てきてくださり!
「11時でもいいですよ~」って040.gif
まぁ、なんとご親切な!わざわざドクターが出てきて言ってくださるなんて
本当にうれしく思った。


お礼を言って、玄関を出る。
診察に医学生を同席させて教育に協力したということで
診察代も薬代も無料だった!
こんなんで良いのなら、毎回でも協力したいわ!


先ほどの医学生とまた一緒になったので
「親切にありがとう~ね!先生も本当に優しい接し方で
嬉しかったわ~」とお礼を言う。


ここで普通なら分かれるところ・・・・だけど、母は違う。
母「これからどこ行くの?」
学生「これから昼休みで食事に・・・」と自転車を押してる。
母「じゃぁ、一緒にご飯行きましょ~おごらせて!」って!

母「どこいこ?どこがいい?いつもどこへ行って食べるの?」
学生「職員専用の食堂に行こうかと思ってたんですが・・・」

学生さんに迷惑じゃないかと気にしつつ、、でも彼も逃げもしないし
いいのかな?
途中で「おごってもらうなんて悪いし、
いいです!いいです!」とか言ってたけど
結局、「どこいこ?どこいこ?」と、
言いながら3人で京大病院の南の道を歩き店を探す。

あまり適当な店が無かったので、近場でお蕎麦屋さんに入る。


とっても華奢で小柄な青年。
自転車を押しながら話してて、下宿生活で、自炊だというので
「一番上等なの注文しぃ~」と太っ腹なトコを見せるも
一番高い料理でも1,500~1,600円だった。


母「鰻にしぃ!鰻弁当!それとお蕎麦も頼もか?よ~け食べ!」って
鰻が嫌いやったらどうすんの?

青年よ!ちゃんと主張するトコは主張せんと
このお婆さんは結構強烈だよ~と心配したけど
チャンと食べたわ~

暑かったので私は天ざる!¥1,300

母の得意技_f0163920_23312257.jpg

「どこの出身?」と聞くと
「大徳寺の近くです。」って~
えぇー!京都やん!近くやん!自宅から通えるやん!
下宿と聞いて、てっきり地方から来てるんだと思ってた~

自立しなければいけないと思って家を出たんだって~
えらいね~歳は23歳で京大6年生。ってことはストレートで
京大医学部合格だね!灘高校出身。
あら、うちの娘と同い年!シッカリしてるわ~038.gif


今朝は体調悪かったらしい母だけど
こんな出会いがあると元気に喋る!
学生さんも上手に相づち打ちつつ聞いてくれてた。

話は多岐にわたり、政治経済まで発展する。
23歳の割には政治にも興味がある学生さん。

ホントは成人なら興味があって当たり前なんだろうけど
まったくボケ~っとしてるうちの子供たちと比べると
これまた、シッカリしてるわ~

母には親しい政治家がいるので
「じゃぁM氏に会わせてあげようか?今度パーティーがあるねん!
同じ京大出身やし!ええやん!ええやん!会いたい?来る?
ツーショットの写真撮ってあげるわ!会っておいて損は無いわ!」

もう次に会う約束をしてる。
学生さんと電話番号の交換をして別れた。


夜にはちゃんと学生さんから、母に電話が掛かってきて
スケジュールも大丈夫なので正式に約束は成立したらしい。


私なら、とてもじゃないけど御飯に誘うなんて出来ない。
きっと迷惑だと決め付けて誘わないし、、
嫌がられるかもと思って、名前も電話番号も聞けないと思う。

なんだろうなぁ???母のこの妙な得意技!
お低くとまってて、、ガードも低い?
チョットまねできないな!ある意味尊敬に値する?037.gif
by rikodosu | 2010-05-21 23:04 | uscire 出かける